院長ブログ
病原性強い原因を解明=肺炎多発のスペイン風邪-東大など
(時事通信社より)
1918~19年に世界で大流行し数千万人の死者を出したインフルエンザ「スペイン風邪」の強い病原性には、ウイルスの自己複製(増殖)に関する遺伝子が重要な役割を果たしていることを、米ウィスコンシン大の渡辺登喜子研究員、東大医科学研究所の河岡義裕教授らの研究チームが30日までに明らかにした。
今後発生する同様の新型インフルエンザの治療薬開発に役立つとみられる。論文は米科学アカデミー紀要に掲載される。
通常のインフルエンザウイルスは鼻やのどなど上気道で効率良く増殖し、気管や肺など下気道ではあまり増えない。スペイン風邪ではウイルス性肺炎による死者が多かった。
研究チームは、ウイルスを人工的に合成する技術を用いて、現在流行するインフルエンザとスペイン風邪の遺伝子を組み合わせたウイルスを10種類作成。インフルエンザウイルスに対する反応性がヒトと似ているモデル動物フェレットに感染させ、鼻、気管、肺でのウイルスの増殖を調べた。
ほとんどのウイルスは鼻でしか効率的に増えなかったが、自己複製を担うたんぱく質「RNAポリメラーゼ」をつくる遺伝子がスペイン風邪のものである場合、肺や気管でもよく増えていた。
研究チームは、このたんぱく質がスペイン風邪ウイルスの強い病原性に大きくかかわっているとし、「その働きを抑えるような薬の開発が重要」(河岡教授)としている。
ウイルスの侵入経路は気道系であり、やはり高機能マスクが効果的であるのでしょう。ワクチンが出来るまでは基本に返ることが重要です。
しかし、こういう実験が表に出てくると、生物テロも起こりえる証明ですから、新型インフルエンザに陰謀説が囁かれるのも無理もありませんね
当クリニックのワクチン接種も年明け1月中で、底を着きそうです。まだ未接種の方、2回目を考えておられる方は、早めにお願いします。
新年は1月5日より診療開始します。