院長ブログ
米大統領、ES細胞助成を解禁=前政権から方針転換-クローン人間は禁止
(時事通信社より)
オバマ米大統領は9日午前(日本時間10日未明)、難病治療への応用が期待されているヒト胚(はい)性幹(ES)細胞研究への助成を解禁する大統領令を出した。選挙公約の1つで、同研究に強く反対したブッシュ前政権からの方針転換。一方、大統領はクローン人間開発など同研究の乱用を禁止する指針を策定すると表明した。
同研究は受精卵を使用するため、ブッシュ前大統領は「倫理的に問題がある」として2001年に連邦予算支出を禁止。解禁を求めた法案にも拒否権を発動した。これに対し、オバマ大統領は同日、ホワイトハウスでの演説で「政府はこれまで、科学か倫理かの二者択一を迫る間違いを犯してきたが、これらは背反するものではない」と述べ、前政権の方針を厳しく批判した。
同研究はアルツハイマー病やパーキンソン病などの治療に役立つとされ、医療界や患者団体は助成解禁を要望。大統領は「この研究は『不治の病』が死語になる日まで続けなければならない。米国が遅れを取り戻し、世界を先導していけるようにしたい」と強調した。同時に、「クローン人間開発は危険で間違っている。いかなる社会にも受け入れられない」と語った。
ホワイトハウスによると、大統領令署名式には、身体のあらゆる細胞に変わる新万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を開発した山中伸弥京都大教授が招待された。
「万能細胞」実用化に弾み=山中教授、日本の態勢強化訴え
(時事通信社より)
新万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」の開発者で、オバマ米大統領によるヒト胚(はい)性幹(ES)細胞研究助成解禁の大統領令署名式に出席した山中伸弥京都大教授は9日、ワシントン市内で記者会見し、「2つの細胞には同じ能力があり、実用化に向けてどんどん進むと思う」と語り、医療現場での実用化へ大きな弾みになるとの期待を示した。
ホワイトハウスは同日の署名式に細胞関係の研究者を多数招待しており、山中教授は日本からの唯一の参加者。同教授は「科学と科学者を勇気付ける大統領の熱意がひしひしと伝わってきた。金融危機の中でよく決断してくれた」と述べる一方、「日本も危機感を持って取り組まなければ、取り残され、貢献の場が減ることになる」と日本国内の態勢強化を訴えた。
アメリカが遂に本気になったということですね~、、、こうなると、非常に日本としては先頭に立つことが難しくなってくるでしょね~
まだまだ実用化までは山あり谷ありですが、、、『不治の病』が死語になる日がくるまで進化発展してほしいものです。