院長ブログ
新型インフルの大流行前ワクチン、厚労省が有効性を認定
(読売新聞より)
新型インフルエンザの大流行前(プレパンデミック)ワクチンの効果を調べている厚生労働省の研究班(主任研究者=庵原俊昭・国立病院機構三重病院長)は6日、有効性を認める結論をまとめた。
「事前接種しておけば、ウイルスへの抵抗力がつくまでの期間を大幅に短縮できる」としており、厚労省は今秋までに、接種対象者をどこまで広げるか、結論をまとめる。
研究班は、医師や看護師ら410人にワクチンを接種し、ウイルスと闘う抗体が体内にどれくらい生じたか(免疫力)などを調べた。その結果、ワクチンを計2回接種すると、初接種から6週間後には9割前後が免疫を獲得。その後、時間の経過とともに免疫は低下していくが、あらかじめ2回接種すると、流行時にワクチンを1回接種するだけで1週間後に免疫が上がることもわかった。
これとは別に実施された5561人を対象にした副作用調査では、約3分の2が痛みや腫れなどを訴え、一部が発熱、手足のしびれなどを訴えて入院したが、入院率はワクチン接種していない人とほとんど差がなかった。
今回検討対象となった大流行前ワクチンは、薬事法上の承認はすでに受けており、政府は3000万人分を原液で備蓄済み。今年度予算では、流行時に海外との窓口になる空港・港がある7地域の医師ら30万人分のワクチンを製品化する準備費を盛り込んでいる。
当然のことながら、複数回ワクチンを打つことで、免疫は増強されます。
最初に2回接種しておき、流行時にはもう1回接種するのが効果的ということですが、、、今の供給量では、国民全体に行きわたるわけもありません。
まずは、砦となる職種の方へ、接種されることとなるでしょう。
まずは、予防、備蓄など出来ることをしていくことが重要です。
イタリアでも地震で大被害が出ているようですが、他人事ではないという心構えが必要です。