院長ブログ
果樹襲うウイルス国内初検出=東京・青梅市のウメから-感染拡大警戒、全国調査へ
(毎日新聞より)
プラム・ポックス・ウイルスに感染した梅の葉
東京大と農林水産省などは8日、東京都青梅市内の7農園の梅の木から、果実に大きな被害をもたらす「プラム・ポックス・ウイルス(PPV)」を国内で初めて検出したと発表した。桃やアンズなどの果樹で世界的に発生が拡大しているが、自然な状態で梅の感染が確認されたのは世界初。農水省は都にウイルスを媒介するアブラムシの駆除を求める一方、感染の確認が可能な新葉が出始める今月中旬以降、全国調査を実施し、病気のまん延を防ぐ方針だ。
梅から検出されたプラム・ポックス・ウイルス。全長約750ナノメートル(ナノは10億分の1)
診断した東京大植物病院によると、昨年6月に感染の特徴とされる葉の輪紋や花弁にまだらの入った症状が見つかった。遺伝子を解析した結果、今年3月、海外で甚大な被害の出ているものと同じ系統のPPVと判明した。人に感染することはなく、果実を食べても健康に影響はないが、欧州では果実が成熟前に落下するなど、収穫で80~100%の損失が出ているという。
農水省はPPVの国内侵入を防ぐため、植物の苗などでウイルスの有無を確認する検疫検査を行っているが、感染した何らかの植物が検査をすり抜けて輸入されたとみている。
梅の実の採取は6月で収穫への影響が懸念される。農水省は「昨年、葉の病状が確認されていながら、特に被害はなかった。今年も大きな被害はないと考えているが、予断は許さない状況だ」と説明する。
検査した東京大の難波成任教授(植物病理学)は「梅も桃などと同様に被害が出る可能性がある。アブラムシの一斉除去を実施し、まん延防止に取り組まないといけない」と指摘する。
◇プラム・ポックス・ウイルス
桃、スモモ、アンズなどサクラ属の果樹に大きな被害を与える植物ウイルス。1915年にブルガリアで発見され、近年、世界的に発生が拡大している。感染した果樹は果実が成熟前に落ちたり奇形になる。農林水産省が国内への侵入を警戒していた4種の植物ウイルスの一つ。苗木や接ぎ木、アブラムシを介して感染する。サクランボやサクラには感染しないとされている。
植物にもウイルス感染があるというあまり聞かないニュースですね~
最近は海外から両生類のカビが持ち込まれ、国内のカエルが絶滅の危機に、、、なんていうニュースもありました。
生態系がかなり変わってしまうこういった現象は、地球そのものが変わってきているのかもしれません。
いずれにしても、差しあたっての恐怖は新型鳥インフルエンザのパンデミックではないでしょうか、、、
話は変わりますが、にわかに「咳がとまりません」という患者さまが増えております。 やはり芸能人の結核騒動が影響しているようです。数か月も咳が続いているのに受診せずに経過観察しておられた方が、急に慌てて受診されるといった現象です。 ある意味、啓蒙になっているので助かります。