院長ブログ
<新型インフル>国内初の感染確認…大阪府立高の生徒ら3人
(毎日新聞より)
厚生労働省は9日、カナダから米国経由で成田空港へ帰国した日本人男性1人と少年2人が、新型インフルエンザに感染していたと発表した。国立感染症研究所が実施した遺伝子検査で確認された。厚労省は世界保健機関(WHO)に日本初の感染例として報告する。ただし水際での阻止に成功したため、政府の行動計画は第1段階(海外発生期)のまま変わらず、第2段階(国内発生早期)には移行しない見通しだ。
◇カナダから米国経由で成田へ帰国
大阪府教委などによると、3人は大阪府立高校の男性教諭(46)と2年生の男子生徒2人(いずれも16歳)。4月24日~今月8日、府内の自治体が補助する国際交流事業に参加し、生徒30人と教諭6人でカナダ・オークビル市内の高校などを訪問していた。3人は感染症指定医療機関の成田赤十字病院(千葉県成田市)に隔離入院中で、残りの生徒や乗客ら49人も検疫法に基づき、空港近くの宿泊施設に留め置かれている。
厚労省によると、一行は7日にカナダ・トロントから米デトロイトに移動。8日午後4時半すぎ、デトロイト発のノースウエスト航空25便(コンチネンタル航空6348便、デルタ航空4351便の共同運航便)で成田空港に到着した。機内検疫で3人がせきなどの症状を訴え、空港検疫所と国立感染症研究所の検査で新型インフルエンザ陽性と判定された。成田赤十字病院は「3人とも症状は落ち着いている」と説明している。
ほかの生徒ら49人は感染の可能性がある濃厚接触者として最長10日間留め置かれ、抗インフルエンザウイルス薬が予防投与される。
遂に、国内に持ち込まれましたが、時間の問題であった筈で、潜伏期間も含め、問診、自覚症状、発熱のみで水際阻止などまず不可能であり、約2週間で世界中に広がった感染力を考えれば、これ以上、水際阻止に時間をかけても限界に近付いているように思います。
感染力が強いとはいえ、今のところ病原性は季節性インフルエンザと変わりないようなので、治療体制を保健所や一部の病院に限定するよりも、季節性インフル同様、症状があれば速やかに近隣で受診し、早急に治療される方が、結果的には早く終息するのではないかという考えも出来ます。
水際ばかりが神経質になり、いざ持ち込まれてしまうとパニックで後手後手に対応するよりは、、、最終的にはそのような事態になっていくのではないでしょうか?!
とにかく、発熱があり、自身が渡航、あるいは周囲にそういう方がおられるようなら、対岸の火事と思わないことだと思います。