院長ブログ
禁煙治療2薬品に警告文
(CNNニュースより)
米食品医薬品局(FDA)は1日、禁煙治療薬2製品のパッケージに、精神衛生への重大な危険性を指摘する警告文が今後掲載されると発表した。
警告文が付くのは、製薬大手ファイザーの「チャンティックス」と、グラクソスミスクラインの「ザイバン」で、うつ状態や自殺願望などの副作用に注意を促す内容。両薬品については行動変化や敵意、攻撃性を引き起こすとの報告もある。
副作用は多くの場合、服用開始直後から表れ、中止とともに解消する。FDAは原因が不明だとしたうえで、医師が服用者に注意を払う必要性を指摘する一方、ファイザーとグラクソの両社に副作用の頻度について調査するよう求めている。
FDAによると、チャンティックスが2006年に認可されて以来、FDAに報告された自殺者は98人、自殺未遂者は188人にのぼった。一方のザイバンは14人が自殺、17人が自殺未遂。
ザイバンには抑うつ薬「ウェルブトリン」と同じ成分が含まれており、自殺願望などに関する注意書きが既にパッケージに印刷されている。一方のチャンティックスについては、2007年に精神面の症状に関する情報がラベルに盛り込まれたが、ファイザーは今回あらためてラベルを更新したと述べた。
両薬品にニコチンは含まれていない。FDAは副作用の一部がニコチン離脱症状の可能性があるとしたうえで、喫煙を続けている状態で両薬品を服用している人々に同じ副作用が見られることを明らかにしている。
日本ではファイザーの「チャンピックス」という薬になりますが、、、
この薬に、警告文を載せるのなら、タバコには、もっときつく記載してもらいたいものです。 どちらが危険で、諸悪の根源であるか、、、
当クリニックで、、実際、自殺願望云々というような副作用を言われた方はおりません。 確かに、心療内科に通い、抗不安薬を服用されている方で、禁煙治療を希望された方が、その過程の中で不安定になることはありましたが、、、副作用として気になるのは、不眠、異夢といったところです。夢を見ることが多く、眠りが浅くなり、しかもいい夢ではないといった副作用がやや多いということです。 それで、朝はちゃんと内服してもらいますが、夕食後の分を中止してもらうと、その副作用は消失します。しかし、割と禁煙に影響もしないので、朝の分だけでも禁煙出来てしまうくらい有効です。
ニコチン補充療法のときよりも明らかに副作用は少なく、また成功率も高い薬ですので、これからも副作用報告に注意しながら、投薬指導していきたいと考えております。