院長ブログ
<線維筋痛症>学会が診療指針 子どもの診断基準も策定
(毎日新聞より)
全身に痛みを感じる「線維筋痛症」について、日本線維筋痛症学会が11日、初の診療ガイドラインを発表した。原因不明で世界でも治療法は確立していないが、診断方法や、治療に適した薬剤などをまとめた。今後、全国の医療機関に周知を図る。
線維筋痛症の国内の患者は推定約200万人。だが、医療関係者の認知度は低く、適切な治療を受けられず寝たきりになったり社会生活ができなくなったりする患者も多い。子どもの不登校の原因の一部になっている可能性も指摘されている。
診断基準は、米リウマチ学会が90年に策定した基準(原因不明の全身の痛みが3カ月以上続き、全身18カ所のうち押すと11カ所以上で痛みがある場合)が有効と確認。子どもの診断基準を初めて策定し、大人のような痛みに加え、慢性的な不安などを基準に加えた。
一方、全国の医療機関を受診した約2600人の診療データから、推奨する薬剤として抗けいれん薬や口腔乾燥治療薬、一部の抗うつ薬を挙げたほか、はり治療や運動療法を勧めた。
慢性の肩こり、頭痛、めまいや、ぎっくり腰、五十肩、坐骨神経痛といわれるものなど、一歩手前と思われる疾患も含めれば、日常の外来では頻繁にお目にかかる病態でありますが、、、ビックリするほど認知されておりません。
痛みとは本当に辛いものですが、こればかりは共感する方法、数値化する検査も無いために、医者側も取り組む意欲に欠けてくるようです。
内服治療、運動理学療法、鍼治療、電気治療など、ありとあらゆるものをドクターショッピングされてしまうのも現実仕方が無いといえます。
当院でも、内服治療や、トリガーポイントブロック注射などを施行し、効果は五分五分と言ったところで、著効、完治にいたることは極一部ではあります。
患者様が訴える以上は、痛みに共感し、対策を考えてまいりたいとおもいますが、世間的にもこの疾患が認知される必要があるべきと思われます。