院長ブログ
13価肺炎球菌ワクチン アメリカで承認
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米食品医薬品局(FDA)は、6週齢~5歳児用の13価結合型肺炎球菌ワクチン(Prevnar13)を承認しました。
これは、現在、日本で承認されている、侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)と中耳炎の予防を目的とした7価肺炎球菌ワクチンプレべナ-に含まれる7種類の血清型に加え、6種類の予防効果を備えます。
肺炎球菌は、血液や中耳に感染し、脳脊髄感染症や肺炎の原因になります。
プレべナ-の発売により、2007年には、アメリカの5歳未満のIPD発現率が99%低下しました。それ以降に認められた乳幼児IPDの62%は、追加された6種類の血清型であったため、これらをカバーすべく、Prevnar13 が開発されました。
プレベナー接種率を上げると、相対的な肺炎球菌感染症の感染機会が減少し、結果、高齢者の細菌性肺炎など(主な原因が肺炎球菌)が減るといったことも期待できます。
日本では現行のプレべナ-でも、ヒブワクチンと同時接種することで、効果を上げていますので、是非とも定期接種化が望まれますが、今のところ、ヒブ同様、任意接種です。
当院でも、ヒブは月に3例まで(8000円)、プレべナ-も予約で接種可能です(9000円)。
希望される方は、お問い合わせ下さいませ。