院長ブログ
長引く避難所生活で体力低下 ボランティアからの感染症にも要注意
(産経新聞より)
東日本大震災で被災者の避難生活が長期化し、避難所では被災者の体力の低下が懸念されている。このゴールデンウイークには被災地にボランティアとして向かう人も増加。人の出入りが多くなることもあり、専門家は感染症への一層の注意を呼びかけている。
現在、医療関係者の間で被災地での注意が必要とされているのが、インフルエンザの数倍の感染力を持ち、現在流行の兆しをみせているはしかだ。
国立感染症研究所によると、患者報告のピークは例年5月末から6月で、4月11~17日に医療機関から報告のあったはしかの患者数は、前週の約4倍に当たる27人に急増した。
はしかの感染力はインフルエンザの6~8倍ともいわれる。空気感染や飛沫(ひまつ)感染などさまざまな感染経路があり、直接接触しなくても同じ部屋にいるだけで感染するため、集団生活を送っている被災地では感染が拡大しやすいという。
長引く避難生活で被災者の体力は低下しているとみられ、同研究所感染症情報センター第三室の多屋馨子室長は「被災地ではしかが流行すれば、重症の患者が通常よりも多く発生するのでは」と懸念を示す。
大型連休で被災地に大勢訪れているボランティアが、はしかの感染拡大のきっかけになる危険性も指摘されている。不特定多数の人が被災者に接することになるためだ。
はしかはワクチン接種で予防するしかない。多屋室長は「はしかにかかったことがあるかどうかやワクチン接種をしたかが分からない人は、ワクチンを接種してから被災地に行ってほしい。体調が悪ければ行かない英断をして」と訴える。
長引く避難所生活では口内の衛生状況が悪化し、雑菌が増加する危険性が高い。このため、高齢者を中心に誤嚥性肺炎のリスクも高まっているといい、口腔ケアの必要性も指摘されている。
気温が上がることで注意したいのが食中毒だ。避難所の衛生状態は徐々に改善されているとはいえ、地域によって差があり、流水による手洗いができない場所もまだあるという。
国立感染症研究所では「食中毒防止のためにも、加熱調理器の設置を進めるべきだ。夏に向けて、暑さによる体力の消耗や脱水にも注意が必要だ」と話している。
今期は、実際に麻疹(はしか)を診たことはありませんが、致死率も高く、感染力もインフルエンザより高いのですが、いまいちその怖さが認識されていません。
インフルはといえば、この4月の間、検出されない日は1日もありませんでした。こんな年は初めてではないでしょうか、、、
とにかく、感染症に翻弄される昨今、免役力の向上に常日頃から注意したいですね。
ヒノキの花粉もそろそろ終盤になってきております。今期は花粉症の方にもきつい年でしたね~
ゴールデンウィークは、天候も崩れるようですが、当クリニックは、暦通りの診療ですので、2日の月曜は通常通りです。
それにしても、風が強いな~~~