院長ブログ
あなたの熱中症は遺伝かも…重症化遺伝子あった
(読売新聞より)
熱中症で高熱や意識障害に陥った患者の約半数が、特定の遺伝子の型を持っていることを、東京医科大と徳島大の研究チームが突き止めた。
熱中症の重症化にかかわる体質がわかったのは初めて。予防や治療につながると期待される。
この遺伝子は、エネルギー産生に関係する酵素を作る「CPT2」。研究チームは、遺伝子の塩基配列が1か所だけ違う型に着目した。この型を持つ人は40度以上の高熱が続くと、酵素が不安定になってエネルギーを作れなくなり、インフルエンザ脳症になりやすいことを徳島大の木戸博教授らが明らかにしている。
東京医大病院に40度の高熱、意識障害または熱けいれんの重篤な熱中症で運ばれた11人を調べた結果、死者1人を含む5人(45・5%)がこの型だった。
重いインフルエンザ脳症(46%)とほぼ同じ割合で、日本人全体の保有率(14~21%)に比べて高かった。
要するに、高熱に弱い人がいて、それは遺伝子レベルで予測可能ということです。
ウイルス感染の場合、ある程度の熱は、我慢して下げないようにすることが推奨されます。 解熱剤はなるべく使わない方が、ウイルスの増殖は抑えられるからですが、、、40度を超える熱となると、体力の消耗の方が上回ってしまいます。
しかも、熱が命に係わる体質があるということが、前もってわかっているなら、熱中症を予防することもしやすいですね!
昨年よりは、熱中症対策も浸透し、死亡数もかなり減少していますが、得てして自分だけは大丈夫だろうという思いは誰の中にもあるものです。
まだまだ猛暑は続きますから、どうか水分摂取、深部体温の調節を意識してください。(^O^)