院長ブログ
高かった治療薬が安くなれば
(読売新聞より)
石油から「リレンザ合成」・・・ 安価な大量生産に道
石油を原料にして、インフルエンザ治療薬リレンザを化学合成することに、微生物化学研究所(東京都品川区)の柴崎正勝所長らのチームが世界で初めて成功した。
安価な大量生産に道を開く技術で、耐性ウイルスが出現した際に素早く対応するための基礎技術にもなるという。
チームが使ったのは、石油から安価に生成できる「ニトロブテン」と呼ばれる化学物質。酸性とアルカリ性の両方の働きをする独自の触媒技術を使って、リレンザを合成した。
従来は発酵技術で作る「シアル酸」という原料から合成されてきたが、化学構造を変えるのが難しく、価格も高くつくのが難点だった。石油を原料にした化学合成によって、大量生産が可能になるほか、類似物質を簡単に作ることができるため、耐性ウイルスが出現しても、そのウイルスに対応した薬剤を素早く合成できる利点がある。
最近はジェネリックなどへのシフトなど、医療費削減に力を入れていますが、信頼性に欠ける商品が多く、実際に効果も全く同じと謳いながら、やはり違いがあることを感じます。 既存の薬を安価に生産し、薬価を下げる企業努力は、そういった中で必要不可欠であると思います。
喘息治療薬など、慢性疾患に使用する薬が非常に高価であることは、治療のコンプライアンスの妨げになります。
今回の研究が、他の高価な薬にも応用されることを切望します。
そろそろ紅葉が色づき始め、寒さも徐々にきつくなってきました。
そうなると、急に増えてくるのがインフルエンザ!
ついに当院でも、検出され始めました。
一人出だすとと、あっという間に増えてくるのがウイルス疾患! とにかく予防できるものは予防し、罹患の際は、拡散させず、早めの治療で対処することが基本です。
怪しいと思われる症状がある方は、早めの受診でお願いします。