院長ブログ
ストレスからくる咳
気管支の内腔、径をコントロールしているのは自律神経です。
なので、日中は、活動するために径は広がる傾向になり、夜間、睡眠中は、呼吸を浅くする傾向、
径は狭くなるわけです。 喘息の方が、夜間悪化し、何故か日中はマシになる、、、
子供さんなどもともと気管支が解剖学的に狭いと、ちょっとした風邪でも夜、睡眠中に咳き込み、
日中はケロッとして走りまわているというような経験を、多くの方がされていることと思います。
しかし、逆に、日中、話をしたりすると咳が出るのに、寝ているときには止まってしまうというような
特徴がある咳の方もおられるわけです。 気道の炎症が強ければ、分泌物である痰も多くなり、
炎症が少ない気管支の痙攣が主であれば、空咳となる傾向が多くなります。
気道炎症が強く、日中に咳込む人が、夜間咳が止まってしまうというのは、珍しいということになります。
肩こり、首周りの筋緊張、つまり、肩こりがきつくなると、その緊張は、頸部の中心にある気管、
気管支にも及ぶことは、容易に想像できるでしょう。
すなわち、睡眠の質を崩すようなストレスがかかれば、胃腸の機能異常を起こすだけでなく、
気道の機能異常、つまり咳が出てしまうということも起こりえるということです。
そうなると、治療法もおのずと変わってくることになります。
人体は、複雑でありながら、単純なこともあります。 たかが、睡眠と思い、夜更かしなど、
睡眠をおろそかにする行為が、思わぬ症状で警告してくることがあるのです。
自分の病態が、どんな特徴があるのか、、、それは、診断に非常にヒントになります。
病状の経過、流れ、特徴を細かく伝えることが重要です。(^o^)丿