院長ブログ
風疹ワクチンについて
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結論からいうと、風疹ワクチンが全国的に不足し、当院でもいつ入荷できるか分からない状況です。
風疹が去年の7月くらいから流行っていますが、現在も増えている状況です。
20才以上の男性の発症例が多いようです。
先天性風疹症候群
風疹で怖いのは、先天性風疹症候群です。妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児に先天性の影響がでることがあります。
まわりにウイルス量が多ければ、抗体を少々持っていても、再感染することがあるのです。
更に、再感染の場合は母体には症状がなくても胎児にだけ影響が出ることもあるのです。
ですから、妊娠・出産を希望される方は、風疹感染歴、ワクチン接種歴を速やかに調べ、積極的にワクチン接種されるのがよろしいでしょう。
風疹ワクチンは生ワクチンなので、妊娠中は禁忌ですし、接種後は二ヶ月の避妊をお願いしています(女性のみで、男性は関係なし)。接種後妊娠が発覚した場合、胎児に悪い影響が出たということは今のところありません。
また、麻疹(はしか)の感染歴・ワクチン歴が不明な場合、風疹ワクチンではなくMRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)の接種をオススメします。妊娠中に麻疹にかかると、早産・流産の原因にもなるからです。