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院長ブログ

 PM2.5で、空が霞んでいます。

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PM2.5 濃度が高まる予想

(日本気象協会より)

写真2月25日12時のPM2.5分布予測
2月25日12時のPM2.5分布予測

PM2.5の濃度が西日本などで高くなる予想です。PM2.5の濃度が暫定的な指針となる値を超えた場合は、その吸入を減らすため、屋外での長時間の激しい運動や外出をできるだけ減らすこと、外出時はマスクを適切に着用すること、換気や窓の開閉を必要最小限にすることが有効だと言われています。

 

tenki.jpのPM2.5の分布予測では、きょうからあすにかけて濃度が高くなると予想されています。鳥取県の測定によると、きょう12時現在、鳥取県内で1時間に85μg/m3の濃度が観測された所があります。
環境省が定めた、注意喚起のための暫定的な値は、1日を通した平均で環境基準の2倍の70μg/m3超とされています。今後、濃度の高い状態が続く場合には、健康への影響が見られる可能性があるため、体調の変化に注意が必要です。
環境省などの調査によると、国内では冬から春にかけてPM2.5の濃度が高くなりやすいことが分かっています。また、移動性高気圧に覆われるときに高くなる傾向がみられます。あすにかけては、まさに高気圧が本州を移動していくため、濃度が高くなることが予想されています。

 先週、雨や雪が降りましたが、今週になって気温が上昇すると、花粉の飛散量が増えると考えられます。

明らかになっているスギ花粉のアレルゲンは、Cry j 1Cry j 2というタンパク質で、Cry j 1は主に花粉の外側に、Cry j 2は花粉内部に含まれます。

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2種類のアレルゲンを持つスギ花粉ですが、雨に濡れると、あるいは人体に入り、水分を含むと破裂します。

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雨や鼻や目の粘膜で花粉が濡れると、まず外壁からCry j 1が染み出てきます。さらに完全に湿ってから4分後には、水分を吸って膨らんだ花粉の殻が割れ、Cry j 2を含む中身が出てきます。こうしてCry j 1とCry j 2が解き放たれます。

こうなると、私たちの体の免疫細胞がCry j 1とCry j 2を発見し、免疫システムが稼働すると花粉症の4大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ)が起こります。

微小粒子状物質 (PM2.5) は、大気中に浮遊している2.5μm以下(髪の毛の太さの1/30程度、スギ花粉と比べても1/10以下)の小さな粒子の総称です。肺の奥深くまで入りやすいことから、肺がん、呼吸系、循環器系への影響が懸念されています。発生原因は様々ですが、物の燃焼から直接生じるものと、ガス状の大気汚染物質どうしが化学反応によって粒子化したものがあります。
一方、黄砂は中国の砂漠や高原から巻き上げられた土壌・鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来したものです。

PM2.5などの微粒子や黄砂は、花粉とくっついて同時に人体に取り込まれることで花粉に傷がつき、さらに湿度が高まると花粉が裂けて破裂が起きやすくなりますから、花粉表面と内部からアレルギーの原因となる物質が大量に放出されます。

降水などの外部環境が整えば、花粉が破裂し、花粉中からアレルゲン物質が大量に散らばり、その後、晴天時に乾燥し、アレルゲン物質の大きさは、元のスギ花粉の大きさの30分の1、わずか1.0マイクロメートル以下のPM1.0となるので、さらに小さな細かい粒子として大気中に浮遊します。粒子の大きさが小さくなるほど、肺の奥、さらには血管へと侵入しやすくなり、濃度上昇に従い、ぜんそく・気管支炎・肺や心臓疾患の発症リスクがさらに高まります。

つまり花粉症が重症化しやすいということになります。

これから時期、花粉とPM2.5と黄砂のトリプルパンチにご用心です。(+o+)
とくに雨の降った後の花粉症はきついと覚えておいてください。

 

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診療科目 内科 呼吸器科 胃腸科 アレルギー科

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