院長ブログ
インフルエンザワクチンの製造について
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化血研の騒動で、ワクチンの製造量が危ぶまれておりましたが、一応、製造自粛も解除となり、
遅ればせながら必要量の確保にめどが立ったようです。
そこへきて、ワクチン製造株が決定したと報告がありました。
A型株 A/カルフォルニア/ 7/ 2009(X-179A)(H1N1)pdm09
A/香港/4801/2014(X-263)(H3N2)
B型株 B/プーケット/3073/2013(山形系統)
B/テキサス/2/2013(ビクトリア系統)
これまでは、B型に関しては、山形系統とビクトリア系統のどちらかを選定しておりましたが、
昨今、この2系統が混合流行の傾向があるということで、WHOも2013年シーズンからB型2種を含む4価ワクチンを推奨するようになり、
米国を含む世界レベルで4価ワクチンへの移行の傾向にあり、日本でも2015年度シーズンから4価ワクチンに移行してきています。
そんな中で、チメロサールフリーのワクチンは、実害の証拠もなく、ワクチンそのものの絶対数の確保が厳しい中、製造を見合わせる業者がほとんどで、
当院でも確保は厳しいと考えています。当院では、チメロサールフリーを選択する意味を感じませんが、ニーズに応えてあげようという気持ちはありますので、
入手可能な場合は、随時入荷する予定です。