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院長ブログ

インフルエンザ治療薬  リレンザ

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去年から今年にかけての一連のタミフルの異常行動をうけて、

治療薬そのものが使いづらい状況です。しかも、全国では早くも

インフルエンザ感染発症の報告が出てきております。

ワクチンの接種を急がれた方がよいかと思われます!

当クリニックのスタッフも全員ワクチン接種を済ませました!イケテル

インフルエンザ治療薬には、タミフル以外に有効な、リレンザという薬が

あることが、意外にも知られていないようなので、ちょっとニュースを!

 ザナミビル(商品名:リレンザ)は、特にB型インフルエンザに対して、オセルタミビル(商品名:タミフル)より有効性が高いことが分かった。日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の調査で明らかになったもので9月16日、名古屋で開かれた日本臨床内科医学会で班長の河合直樹氏が発表した。

 対象は、06-07シーズンのA、B型1252例。発症あるいは初回投与から37.4℃以下に解熱するまでの時間(発熱時間、解熱時間)をもとに、オセルタミビルとザナミビルの有効性を比較検討した(ザナミビル群は、適応のある5歳以上の症例)。

 その結果、発症から解熱までの発熱時間は、ザナミビル投与群は抗インフルエンザ薬なし群に比べて、A型で49.7時間(225例)対74.4時間(41例)、B型で53.9時間(177例)対77.1時間(33例)と、それぞれ有意に短縮されていた(p<0.001)。一方のオセルタミビル投与群では抗インフルエンザ薬なし群に比べて、A型で51.2時間(577例)対74.4時間(41例)、B型で70.9時間(199例)対77.1時間(33例)と、こちらも短縮されていた。

 解熱症例率に着目すると、投与開始24時間後には、A型ではオセルタミビル投与群は45.6%、ザナミビル群は50.2%で有意差は見られなかったが、B型ではオセルタミビル群が24.6%だったのに対しザナミビル群は44.6%と有意に高率だった(p<0.001)。

 また、投与開始48時間の解熱症例率は、A型ではオセルタミビル群が83.4%、ザナミビル群が86.7%で有意差は見られなかったが、B型ではオセルタミビル群が53.8%だったのに対しザナミビル群では80.2%と有意に高率だった(p<0.001)。

 投与開始から解熱までの解熱時間をみると、A型ではオセルタミビル群(472例)が35.5時間、ザナミビル群(225例)が31.8時間で有意にザナミビルの方が短かった(p<0.05)。一方、B型ではオセルタミビル群が52.7時間(171例)だったのに対しザナミビル群(177例)が35.8時間とこちらも有意にザナミビル群の方が短いという結果だった(p<0.001)。

 なお、5~10歳の症例について解熱時間を比較したところ、A型ではオセルタミビル群30.8時間、ザナミビル群35.4時間で有意差はなかったが、B型ではオセルタミビル群53.6時間、ザナミビル群35.2時間とザナミビル群の方が有意に短かった。

 また11歳以上では、A型でオセルタミビル群37.1時間に対しザナミビル群が31.0時間、B型でもオセルタミビル群52.2時間に対しザナミビル群36.1時間で、それぞれザナミビルの方が有意に短いという結果だった(p<0.001)。

 これらの結果から河合氏は、「ザナミビルはオセルタミビルよりも、A型では若干、B型では著しく有意に解熱時間が短く、特にB型ではザナミビルの方が有効」などと結論した。

要はリレンザは、タミフル同様の機序で、B型に至ってはタミフル以上に効果があるってことです!

タミフルと違って内服ではなく、ドライパウダーの吸入薬である点が少々面倒です! 専用の吸入器具を使用して服用しなければなりません。

これは、リレンザが、消化管からほとんど吸収されないためです!(吸収率2%)。

しかしながら、おそらくこの薬に処方が殺到すれば供給不足となる可能性も言われております! いずれにしても、ワクチンの接種、手洗い、うがいなどでの予防に努め、いざ感染してしまったときの選択肢の一つとして知っておかれると良いでしょう!たらーっ

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