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体内のタミフルを画像化 PET使いラットで成功
インフルエンザ治療薬タミフルが、ラットの体内で臓器に取り込まれる様子を、陽電子放射断層撮影装置(PET)を使って画像化する薬剤を開発したと、放射線医学総合研究所(千葉市)の張明栄チームリーダー(放射性医薬品化学)が11日、発表した。
タミフルの挙動を生きたまま確認できる手法は初めてという。タミフルは、人間の子どもの異常行動との関連が注目されているが、人への臨床応用には倫理上の課題があり、張さんは「まずラットの脳で(影響を)調べたい」と話している。
研究では、タミフルを構成する炭素の1つを放射性同位元素に置き換えた薬剤を合成。生後4週目のラット5匹に投与し、この薬剤から出る陽電子を小型PETでとらえた。
その結果、タミフルは時間がたつにつれ腎臓、小腸などに移動。脳には投与の20分後に総量の約0・15%が届いていたが、取り込まれる割合としては小さいという。脳に入った後、すぐに代謝され別の物質に変わることも分かった。 (共同通信社)
やはり、脳への影響はわずかであると言えそうです。
人間に応用できれば、因果関係の有無を解明する有力な手段になりそうで、今後の研究が期待されます。