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院長ブログ

依然と低いCOPD(慢性閉塞性肺疾患)認知度

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肺の生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患:慢性気管支炎・肺気腫)
COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は、喫煙習慣が主な原因となる肺の生活習慣病で、以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていたものを包括した病名です。現在、世界には6億人がCOPDに罹患しており、2020年までには世界の死亡原因の第3位になってしまうと推計されています。日本では疫学調査から、糖尿病患者数に匹敵する500万人以上がCOPDに罹患していると推計されていますが、実際に治療を受けているのはわずか約22万人(厚生労働省統計2005年)に過ぎません。COPDは徐々に呼吸機能を低下させる肺疾患で、進行すると息切れから日常生活に支障を来し、酸素吸入や死に直結する疾患です。年に1回~数回、疾患の増悪を起こし、入院を必要とする増悪患者では、その1年後生存率は約6割といわれるほど深刻です。急性増悪はそのたびに呼吸機能の低下を加速するといわれています。COPDは、いかに早期診断し適切に治療を継続するかで、患者さんの予後や日常生活の質が大きく変わってくる疾患です。

日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社とファイザー株式会社はCOPDに対する一般市民の意識を明らかにするため、全国で40歳以上の男女を対象にインターネット調査を実施しました。回答を得た4,744名を集計した結果、COPDの認知度は34.0%と前回調査(2007年5月)時の34.3%とほぼ横ばいの結果となりました。咳、痰、息切れなどの自覚症状や喫煙暦の有無からCOPDが疑われる人でも、自分の症状を医師に相談しない人は82.1%にのぼり、その理由として、60.4%の人が「自分はCOPDではない」と回答し、35.8%の人が「医師に相談するほど、自分の症状は深刻ではない」と回答しています。これらの結果からもCOPDという疾患について充分に理解されていないことが伺え、疾患の認知と早期受診のさらなる啓発が必要と考えられます。また、健康診断や人間ドックに肺機能検査などCOPDの検査が含まれるべきことを示唆する結果も得られました。 COPDの重要なサインのひとつである咳が長引いた場合、COPDを疑う人は、15.0%にとどまることが判明しました。長引く咳の場合、68.9%の人が慢性気管支炎を、56.5%の人が肺炎を、44.8%の人がぜんそくを疑うと回答し、咳、痰、息切れといったCOPDの初期症状が充分に認知されていない実態が明らかになりました。
要するに、喫煙者は喫煙による身体の不調をなかなか認めようとしない傾向にありますね。禁煙は早い者勝ちですが、諦めないでいつからでもトライすべきです!ラッキー

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