院長ブログ
「タミフル」10代禁止見直しも、異常行動と関連検出できず
(読売新聞より)
インフルエンザ治療薬タミフルを服用した子どもに、飛び降りなどの異常行動が相次いで報告された問題で、厚生労働省の作業部会は10日、「タミフルと異常行動との関連は検出できなかった」とする最終的な見解をまとめた。
10代へのタミフル使用を原則中止している現行措置を見直す可能性がさらに強まった。
ただし、今回報告された大規模疫学調査では、一部結果の精度に問題があり、追加調査が望ましいとした。8月にも薬事・食品衛生審議会安全対策調査会を開き、10代へのタミフル中止措置の妥当性を検討する。
作業部会には、インフルエンザと診断された17歳以下の患者9715人を対象にした大規模疫学調査と、何らかの異常行動があった患者ら597人を対象にした調査の結果が報告された。いずれもタミフルと異常行動との因果関係を示す結果は得られなかった。
タミフルを巡っては、服用した子どもが建物から転落するなどして死傷する事例が続発し、厚労省は昨年3月、10代へのタミフル使用の原則中止を決定した。昨年10月から今年3月までに、タミフル服用後の新たな異常行動が31人報告され、ほかに3人が死亡している。また、作業部会では、抗インフルエンザ薬「リレンザ」でも新たに47人の異常行動が報告された。
当然の結果のようにも思えます!
10代のインフルエンザ感染のほうがインフルエンザ脳症に陥るリスクは高いでしょうし、これは後遺症を残す結果となることも多く、その時、タミフルフルを使用しなかったことを悔やむ結果になるやもしれませんし、10代がダメなら20歳はいいのかという議論、20歳での異常行動に、止めることが出来るのかという議論、矛盾は山積み、、、タミフル発売当初は全く言われていなかった副作用であるだけに、悪意すら見え隠れします。
世論と闘う力、マスコミに反する甲斐性はありませんので、厚労省の決定に従わざるを得ませんが、事実は事実、真実は真実です。
鳥インフルエンザ・パンデミックに際してもタミフルを使用しない勇気があるでしょうか?