院長ブログ
無煙たばこ製品も癌(がん)リスクを増大させる
(HealthDay Newsより)
嗅ぎたばこ、噛みたばこなどの無煙たばこ製品(STP)によっても、喫煙ほどではないものの、癌(がん)リスクが増大するとの報告が英医学誌「Lancet Oncology」7月号(肺癌特集号)に掲載された。
フランス、国際癌研究機関(International Agency for Research on Cancer)のPaolo Boffeta博士らの研究チームによると、無煙たばこ製品にはニトロソアミン、金属類など、30種類を超える発癌性物質が含まれているという。世界各国の研究を分析した結果、無煙たばこ製品を使用する人は口腔癌リスクが80%、食道癌リスクが60%高いことが判明したほか、膵癌にも同程度のリスク増大が認められた。米国の研究では肺癌リスクが80%増大することも示されたという。
無煙たばこ製品による癌の比率は国によって異なり、例えば、インドおよびスーダンでは口腔癌の50%以上、米国では4%が無煙たばこ製品によるものと考えられている。総合的にみて、無煙たばこと癌との間に強い関連があることが複数の研究から裏付けられており、無煙たばこを喫煙の代替とすることは勧められないという。
しかし、たばこを一切使用しない人よりは、無煙たばこ使用者の方が癌リスクは高いものの、米国およびヨーロッパのデータでは、癌リスク、特に口腔癌および肺癌のリスクは、喫煙者よりも無煙たばこ使用者の方が低いという。また、米国およびスウェーデンのいくつかの研究とモデルから、喫煙から無煙たばこへ切り替えることにより見込まれる利益についてもデータが得られているという。ただし、喫煙によるリスクを軽減するために、無煙たばこへの切り替えを促すような明確な働きかけをする意図はないと、研究グループは述べている。
同号に掲載された別の論文では、特定のバイオマーカーについてDNAスクリーニングを行うことによって、受動喫煙での肺癌リスクを評価できることが示された。たばこの煙に含まれる発癌物質の多くがDNA付加体と呼ばれるDNAの損傷を引き起こし、癌関連遺伝子の特定部位に変異を生じさせる形で特有の痕跡を残すことが知られているという。
現在、この痕跡の検知にはDNA損傷フットプリント法と呼ばれる技術と変異原性解析法が併用されている。著者らは、喫煙による肺癌で変異のみられる癌関連遺伝子にこの技術を用いることを提唱している。この技術はすでに、さまざまな喫煙由来の発癌物質による付加体の発見に用いられ、成功を収めているという。
あの手この手でタバコを止めるにこしたことはないのでしょうが、、、
フリスクの含有成分 アスパルテームの発がん性も指摘されておりますね。
タバコに比べれば微々たるものでしょうけど、、、
なんでも過ぎるのはよろしくないですね~